◆幸せは2種類ある◆
第64号:2024.春
幸せって何だろう・・・ そりゃぁ 成功して裕福になって、欲しいものを手に入れて、自由になることじゃないか。そのために勉強して、何かを身につけて お金を稼げるようにならなくては。あくせく働くのはつらいから、何かうまくやれる方法があるんじゃないか。情報を集めて、人脈を広げて、リッチになりたいな・・・。
20代の頃まではそんな風に考えていました。人より抜きん出なくては・・・。
30歳のときに地元の青年会議所(JC)に入りました。いるわいるわ 地元の優良企業のボンボンたちが。まだほとんど固定電話しかなかったときに、メンバー全員が携帯を所持していました。10人に1人くらいは、すごいなと影響される人がいました。何をやったらいいのかという自己啓発の部分を期待していましたが、正直ついていけない気がすることもありました。
啓発本を読むうちに、いろんな経営者やオーナーの考え方のもとになっている基本的なところに、「宇宙観」や「死生観」といった精神世界とよばれるものがあることに気づいて、そちらに興味をそそられました。
自己啓発が「何をやるか」に対して、精神世界は「どう在るか」がテーマで、目指していた「幸せ」や「成功」についての考え方が変わっていきました。自己啓発は未来の目標達成を目指して、ある意味では現在を犠牲にします。それに対して「どう在るか」がテーマになると、意識の焦点を「いま」に合わせることが求められます。あらゆる本に、また様々な人が、大切なのは「いま」だと述べています。何でも頭(思考)で理解しようとする私は「いま」についての教えが腑に落ちるのに遠回りしておよそ20年かかりました。(笑)
私のプチ悟りは「幸せ」は「なるもの」ではなくて、「気づくもの」だということでした。(②代目の独り言 : 第54号) 「成功」は行為の結果が本質ではなくて、何かを行っている今この瞬間の意識の状態だということでした。(②代目の独り言 : 第58号)
そこまでは分かったつもりでしたが、それは世間でいうところの「清貧の思想」ではない・・・という感覚がモヤモヤしていました。
そこで、ひすい こたろう という方の本に出会って「幸せ」についての
理解が一気に深まりました。ご紹介します。
「成功しないと幸せになれない」「お金持ちにならないと幸せになれない」って、僕ら人類は勘違いしていたんです。本当の幸せって「なるもの」ではなく、「気づく」ものなんです。本当の幸せって半径3メートルの中にあるものなんです。(ひすい こたろう)
②代目の独り言 : 第54号で私が記したことと同じです。
※幸せは感じるもので、他人から見た「状態」ではなくて自分自身の「感覚」で今この瞬間にしか体験できません・・・当たり前だと思っていた日常の些細なこと一つ一つの中に喜びを見いだせるということです。
幸せは2種類あると覚えておいてください。(ひすい こたろう)
“ 築く ” 幸せ = 「成功」 ・・・・・・ 外側(未来)に幸せを築く = 成長
みんなが思っている幸せは、“ 築く ”幸せのことです。これは何かを成し遂げることで得られるもので、脳からはドーパミンが分泌されて達成感や満足感、充実感が得られます。
“ 気づく ” 幸せ = 「幸福」 ・・・・・・ 内側(現在)にある幸せに気づく = 成熟
当たり前の日常を丁寧に味わうことから生まれる“ 気づく ” 幸せ。
“ 気づく ” 幸せ=幸せ を感じる心を育てていくことで、オキシトシンというホルモンが分泌され、安心感や安堵感、至福感が得られます。
“ 築く ” 幸せを「成功」というなら“ 気づく ” 幸せは「成熟」といいます
また 「成功」=「目的地」 とするなら 「幸福」=「現在地」 となります。
僕らは“ 築く ” 幸せばかりに目がいき、“ 気づく ” 幸せを見落としていたんです。とはいえ、「だから “ 気づく ” 幸せ(幸せを感じる心)を育てていきましょう」 というのではなくて、2つの幸せ「成功」と「幸福」の両方を取りにいきましょう。
幸せを感じる心、幸せを深く味わえる力(“ 気づく ” 幸せ)を育てながら 、「こんなこともやってみたい」「こんな自分になりたい」という、ときめく夢も同時に叶えていくということ。それであなたの幸せは螺旋のように、ぐるぐると大きな円を描き、幸せは何倍にもなります。まさに幸せの螺旋、ハッピースパイラルです。
私は、年とともに“ 気づく ” 幸せ に気づけるようになってきましたが、“ 築く ” 幸せ も求めていいんだ と理解が深まって、ストイックな「清貧の思想」から抜け出せた気分で、毎日を気分よく過ごせそうな感じがしています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。